更新日 2026年11月1日

企業の動き|2026年10月号

SSBJ基準の早期適用はキリンとみずほ SSBJ・ISSBに触れたのは上位300社中33社

キリンHDとみずほFGは、義務になる前にSSBJ基準に準拠した有価証券報告書を出しました。売上上位300社では、SSBJかISSBの基準に触れた会社は33社です。

今月の動き2社義務の前にSSBJ基準で出した

準拠・検討・準備中の3段階

準拠して作成キリンHD(2025年12月期)、みずほFG(2026年3月期)
すべてを検討三菱UFJ(2027年3月期からの適用に向けて準備)
時期を決めて準備三菱商事・オリックス(2027年3月期から)、ENEOS・SGホールディングス(2028年3月期から)
各社の有価証券報告書の書き方から分類

「準拠して作成」は、基準の定めをすべて満たしたという宣言です。三菱UFJは、すべての定めを社内で検討しましたが、「すべての定めには準拠していません」と書いています。

準備は社内ルールと数字の集め方から

キリンHDは、開示までの手順を「開示方針」と「実務指針」という社内のルールにしました。手順は内部監査の対象で、中身はCFOが承認し、KPMGあずさサステナビリティの限定的保証も受けています。みずほFGは、2026年3月13日に改正された基準まで反映しました。

会社有価証券報告書に書かれた準備
SGホールディングス8つの専門部会を核に、マテリアリティ(重要課題)の改定、環境データの新システム、第三者保証への対応
三菱商事排出量の数え方の国際ルールに沿って算定を見直す
オリックス2026年5月に更新した重要課題ごとに、リスクと機会、戦略、指標と目標を見直す

SGホールディングスの体制づくりは、アビームコンサルティングとBooostが支援しています。

SSBJ・ISSBに触れたのは33社

対応を検討・審議14社
ISSB基準に触れる6社
参考にした5社
適用の時期を明記4社
沿って作成2社
準拠して作成2社
売上上位300社の有価証券報告書(主に2026年3月期)で、SSBJ基準かISSB基準に触れている33社の書き方

いちばん多いのは、委員会や取締役会で対応を扱ったと書いた14社です。残りの267社の記載には、どちらの基準の名前もありません。

義務になる順番は時価総額で決まる

時価総額(東証プライム)SSBJ基準が義務保証が義務
3兆円以上2027年3月期2028年3月期
1兆円以上2028年3月期2029年3月期
5,000億円以上2029年3月期(予定)2030年3月期(予定)

義務になってから最初の2年度は、サステナビリティの部分だけを後から出す「二段階開示」も選べます。

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