更新日 2026年10月31日

評価機関の動き|2026年10月号

ESG評価、EUは7月から認可制 日本は行動規範を継続

EUでは7月から、ESG評価を出すのに当局の認可が要るようになり、大手・中堅の申請期限は11月2日でした。日本の金融庁は、2022年の行動規範のまま規制を入れずにいます。

今月の動き3.3点以上指数に新しく入る点

EUでは格付けに当局の認可

EUのESG格付け規則が、2026年7月2日から適用されました。EUで格付けを出す会社は、欧州証券市場監督機構(ESMA)の認可が必要です。EUの外の会社も、EUで格付けを出すなら認可などを受けます。

日付できごと
8月2日すでに事業をしている大手・中堅の会社が、申請の意思を届け出る期限
11月2日大手・中堅の会社の申請期限
2027年5月ごろ審査が終わる見込み(EcoVadisの説明)

格付け会社は評価の方法を細かく開示し、申請した会社は審査が終わるまでEUで事業を続けられます。

大手は届け出、FTSEはEUで出さず

会社EUの規則への対応
MSCI7月2日に、認可を申請する意思を届け出
Sustainalytics7月に届け出、9月に申請
EcoVadis7月8日までに届け出。顧客の側で変えることはないと説明
FTSE RussellEUではESGスコアを出さず、登録もしない。日本などEUの外では続ける

届け出をした会社は、7月9日時点で12社、9月9日時点で109社でした。小さな格付け会社向けの軽い登録の制度には、10月28日時点で51社が登録しましたが、大手は入っていません。

日本は行動規範のまま

金融庁が2022年につくった評価機関向けの行動規範は、評価機関が受け入れを表明する仕組みで、2026年6月30日時点でCDPやMSCIなど30社が表明しています。

6月30日の金融庁の調査では、企業から評価の方法の分かりやすさやアンケートの負担に改善を求める声が続いています。それでも金融庁は、規制の導入や行動規範の改訂には「現時点では慎重」としました。

GPIFの指数は点数で入れ替え

GPIFが運用に使うESG指数のうち、FTSE JPX Blossom Japanは、FTSE RussellのESGスコアで銘柄を選びます。

3.3点以上で新しく入る。2.9点を下回ると外れる候補になる

指数ルール(2026年4月版)。点数はFTSEの総合ESGスコア

選ぶ対象はTOPIXの構成銘柄で、6月の見直しのあとは478社が入っています。見直しは6月と12月の年2回で、次の入れ替えは12月18日の取引終了後です。

あわせて読む

新しい記事

SSBJハンドブックに2本追加 財務影響の金額は簡単な試算から国の制度経済産業省のGX・エネルギー委託、52%がシンクタンク 野村総研は排出量取引の運営で48億円エネルギーサステナ情報の保証基準はJSSA 5000 策定は2027年3月末まで国の制度GHGプロトコルがScope1〜3の新基準案を2027年に公開へ Scope2は2つの算定方法を検討海外の動き